A LIFE COM.
情報処理と環境に関する研究報告
AL_COM.IER1 March 1,2002
本節では,上述までの考察から簡単な数学的モデルの記述を提案する.生体システムとその環境を系とする連立方程式で,この節で提案する数学的モデルが記述できる.
次のように,生体システムと環境を記述した簡単な数学的モデルが式(2.1)である2).時間に対応しているシステムの出力値が式(2.1)の左辺であり,その右辺はシステムの特性とその入力を記述したものである.各入力xjを変数とする関数fljで各出力yjが記述できる(i=1,2,…,n,j=1,2,…,k).tは時間である.式(2.1)を行列で記述したものが式(2.2)である.関数fljに記述してあるlで,関数fljの数学的記述を区別している.本報告書では式(2.2)の要素となる方程式で,生体を記述している式としているときは「生体の方程式」であり,環境を記述している式としているときは「環境の方程式」と呼ぶことにする.式(2.2)の生体の方程式の関数fljを記述している入力である変数xiが環境の式の出力ymであるならば式(2.2)の系にその環境の方程式を記述する.
←the preceding page the following page→
7